タイトル | : 森の中に消え去った人の正体は…… |
言説No | : 2107 |
刻印日 | : 2006/09/24(Sun) 18:36 |
王者名 | : 帯刀 |
キングスフィールドシナリオ1より 文中 『深い森と、その回りを渦巻く風により霧に包まれた、ヴァーダイトと呼ばれる国があった。遙か昔、大きな戦いで人々が傷ついたときにヴーダイトを救い、森の中に消え去った者がいた。それがいったい何者だったのかは、今となっては森の霧にしかわからなくなってしまったが…… 人々はそれを「森の竜」と呼び、神殿を築いて崇拝してきた。だが今ではその伝説だけが残され、神殿は王家の墓所へと姿を変え静まり返っている。 「いつの日か、森の竜が魔導器を携え帰ってくる」 と、伝説は語っている。しかし、今はまだ神殿の奥深くに眠っているのであると……』
では、森の竜その人とは何者であったのか。 ギーラがムーンライトソードを作り出したのも既にわかっていることである。森の中に消えていった人というのは、ギーラより親任された者であったのだろうという予測は十分に成り立つ。すると、ヴァーダイトを救ったのはシースでもなければメレル・ウルでもない。イメージとしてはメレル・ウルなのだろうが、ムーンライトソードをメレル・ウルが使うというのはどうにも考えにくい。そのころのメレル・ウルはガルス・フィーに敗北してしまっている。ムーンライトソードを奪ったという記述もない。 シースの魔導器といえばダークスレイヤーだが、シナリオ2でなければ作られない。それに、シナリオ1に出てくる黒魔導師は確かに、ムーンライトソードのことを魔導器であると口にしている。 そうなると、ギーラのしもべが救ったことになる。 ではギーラのしもべとして知られている者とはいったい何者であるのか。 意外な人物が浮かび上がってくる。
ガルス=フィーc[-] ダークエルフの剣士。メラナット島地下の闘技場に足を踏み入れたメレル=ウルを迎え撃った。ギーラから与えられた闇黒の武具に身を包んで戦い、メレル=ウルに圧倒的な力の差を見せつけた。
ガルス=フィーの武具ではないかと推測されるものに、ブラッドクラウン・深淵の鎧・デーモンハンド・デスウォーカー・スカルシールドなどがある。ガルス=フィーの使用していた武具の中で残っているのはいずれも防具ばかりだ。武器が見つからない。最初はスパイダーか何かかと思っていたが、違う。 そのころすでに、ムーンライトソードは完成していた。 ガルス=フィーの武器はムーンライトソードなのだ。 ギーラの記述にもある。
ギーラcd[II] 黒き竜。大地の神ヴォラドの分身。メラナット島に眠れる者。人間の精神に働き掛け、屈強な戦士をメラナット島へと呼び込み、最強の者に自分を守らせている。自分の手足となって働くにふさわしい者を見つけるために、ギーラは闘技場とムーンライトソードをつくった。本来、ハウザー=フォレスターがムーンライトソードの持ち主として認められていたのだが、いくつかの偶然によりハウザーの息子が剣の封印を解いてしまったため、運命を紡ぐ糸車はいきおいよくまわり出したのである。ダーク・スレイヤーを得たアレフによってメラナットから放逐され、墓所最深部の寝所に身を隠していたが、王家墓所にてシースが復活させたメレル=ウルにより、ほとんどを滅ぼされた。今ではシースへの恨みだけを持ち、墓所最深部でギーラの剣復元のためにのみ存在している。
なぜメレル・ウルにガルス=フィーが敗れたのか。それはムーンライトソードを持ったガルス=フィーの力に抵抗できなかったのではないか。ダークスレイヤーが完成されなかったために、エルフたちは敗北の憂き目を見ている。力の均衡は、二つの聖剣のうち片方を持っていたガルス=フィーに傾いた。そう見るのが自然だ。
こうしてみると、メレル・ウルはすでに敗れて死んでいる。 結論すると、ヴァーダイトを救った森の人の正体は、ガルス=フィーだった。とても意外なことだがこうとしか考えられない。 ダークエルフが人々を救うというのは意外だが、何よりもダークエルフを崇拝し、神殿を建てたということになる。 いろいろと意見があると思うので聞いてみたい。
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